川遊びのすすめ
〜川の生き物の観察・虫について〜
きれいな川での水遊びは楽しいですね。水の中の生き物たちのことを知れば、もっと楽しくなります。 今回は、川に住む虫たちについて紹介していきます。まだ、水の冷たい季節でも、水の中には虫たちの世界が広がっています。そっと石を持ち上げて、そんな虫たちの暮らしをのぞいてみましょう。
【川の生き物観察の方法 】水の中にある石をそっと拾って、裏側をよく見てください。とっても簡単です。
●あるといいもの
虫の体のつくりは、ヒトとはまったく違います。虫めがねで大きくして見る と、もっと楽しめてとてもメカニカルです。
●よく見られる虫たち
幼虫時代を水の中で暮らし、成虫になると空中を飛ぶものが多くいます。
・ カゲロウの幼虫・・・一番よく見られる。平たい体をして、石の表面のコケを食べている。成虫は夏の夜に灯りに集まってくる。体長は1cmくらい。
・トビケラの幼虫・・・イモムシのような形をしている。糸を吐いて、小石などで巣を作り、 落葉などを食べるものが多い。成虫はガに似ている。1〜20cm。
・カワゲラの幼虫・・・カゲロウよりきれいな水に住む。胸部の3節がはっきりと分かれている点でカゲロウと見分ける。肉食のものもおり、体長は1〜3cm。
・ヘビトンボの幼虫・・・川の虫の王様。きれいな水に住む。体が大きく、強そうなアゴと左右に突き出したトゲを持つ。肉食性。
成虫はトンボのような羽をしている。4〜5cm。
★注意すること: 増水しているときには、川に近づかない。 深いところや、流れの急なところには行かない。浅いところのほうが、虫がたくさんいます。また、長い時間水からだしていると、虫たちが弱ってくるので気をつけましょう。観察の終わった石は、水の中にそっと戻してましょう。
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