わがらのいそしいじげづくり 第1回ワークショップ 「伏拝今昔物語」
「伏拝今昔物語」開催
平成16年8月21日、伏拝公民館にて、第1回ワークショップ「伏拝今昔物語」が開催されました。
「伏拝今昔物語」とは・・・
この事業の第1回目のワークショップが「伏拝今昔物語」です。当日はお年寄りから子どもまで、
そして本宮町に来訪していたアジア各国の留学生達、60人以上が参加して、40年前の写真を見ながら、
お年寄りの昔懐かしい思い出話を聞き、今の伏拝を考え、
これからの「住民が気持ち良く暮らせる伏拝」をどのように作って行くのかを語り合いました。
【お年寄りの話から】
会場には舞台がしつらえられ、「農作業や山仕事は大変だったが、皆で助け合い楽しかった」、
「養蚕が盛んだったときには、蚕だなの下で寝た」、「筏流しは危険だったが、男らしい仕事だった」など
昔の写真を見ながら思い出話を語ってもらいました
お話をしてくれたのは
松本利一郎さん、松本守さん、
松本喜代志さん、泉幸徳さん
司会は
松本忠巳さん、松本誠子さん
【グループにわかれての表づくり】
舞台でのお話しが終わった後、参加者全員が6つのグループに分かれて、お年寄りの話を聞きながら
「昔の良かったこと、大変だったこと」「今良くなったこと、失われたもの」を考え、「これからやりたいこと」
を提案してもらう「表作り」を行いました。
昔の写真はお年寄り達には懐かしいものばかりで、お年寄りは元気一杯、そしてお年寄りの話は
子ども達にはびっくりすることばかり。表を作ることよりも、昔の思い出話に花が咲きました。
最後には発表会が行われ、各グループから「これから伏拝を良くする様々なアイディア」が提案されました。
【発表されたこと】
発表会ではこんな意見やアイディアが出されました。
「昔良かったこと」
・石畳や茅ぶきあり情緒があった
・農作業などは助け合って楽しかった
「昔大変だったこと」
・水汲み・桑の葉つみをやらされた
・戦争で男の人がいなくなった
「今良くなったこと」
・農作業が機械化して楽になった
・水害がなくなった・近くに診療所ができた(昔はかごで病院に行った)
「今失われたもの」
・女の人のやさしさ・方言・石垣石畳
・子どもや若者 ・若者の仕事
【これからやりたいこと】
・石畳の坂の復活(おうじの坂、宮の坂)・神社に芝桜を植える
・樹種の転換(杉や桧はやめる)・電柱をとりたい(景観破壊だ)
・田植え歌の復活・盆踊りや民俗芸能の保存継承
・特産品の開発 ・朝市を復活したい・道の駅を活性化したい
【楽しい打ち上げ会】
閉会の後、婦人会の方々が料理してくれたキビ団子入り茶粥、
千切り大根、伏拝名物のサツマイモなどの郷土料理を、
参加者皆で堪能しました。
懐かしい味に「昔の人たちの舌は素直だった」と語り合いました。