熊野本宮

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2005年7月1日(金)
世界遺産登録1周年です

熊野が世界遺産登録されて1年を迎えました。この一年間はいろんなイベントがありました。
本宮町商工会の事務所がある開発センターには、大ホールがあり、特に秋は毎週のようにイベント・講演会などがありました。本宮大社の旧社である大斎原でも、一青窈(ひととよう)さんのコンサートなどがあり、多くの方が本宮を訪れて下さいました。

今年は、北海道・知床が登録確定のようですね。
昨年、その地域である羅臼町商工会女性部さんも本宮に視察に来られ交流会を行いました。
世界遺産に登録され、確かに影響はありましたが、大変なのはこれからだと言われています。
一時的なブームで終わることなく、これからも熊野の魅力が広がることを祈って、1周年を迎えたいと思います。

2005年7月3日(日)
みんなでやれば!

本日、商工会の事務所が入っている山村開発センターの大掃除を行いました。
商工会の会員有志の方(約60名)に参加いただきました。ほんとうに
有り難うございました。

平成17年5月に本宮町は田辺市となり、それまでいた管理人さんが退職され、5月からは商工会がセンターの予約・管理を行なっています。
しかし、なんせ結構大きな建物。しかも築30年以上経っているセンターになかなか手がまわっていませんでした。
ここは、ちょうど本宮大社さんの目の前にあり、駐車場もあるので観光客の方も訪れる場所です。そこで、商工会の会員さんにも手伝っていただき、展示物を整理し、床や壁をきれいにして利用していただければと、今回の大掃除となりました。
掃除が終わったあとは、ご苦労さん会としてバーベキューを楽しみ会員さん同士で話に花を咲かせておられました。皆さん、汗をかきながら、本当にご苦労さまでした。

2005年7月5日(火)
商工会女性部の施設見学会
電源開発㈱さんからのお誘いがあり、商工会女性部で施設見学会を行いました。
本宮は山の中で、雨の多い地域でもあり、周辺にはダムが多いのです。ダムには治水ダムと利水ダムがあって、その目的は大きく異なります。今回は利水ダムである、二津野ダムと風屋ダム、そして2箇所の発電所を見学しました。

水力発電に使用された水が「熊野川」に濁水として流れ込まないように、また水量の調節に工夫をされているそうです。これは漁業からの要望や北山村のいかだ下りや熊野交通のジェット船の運行の為にされているとの事。電源開発さんはいわゆる電力の卸の会社で関西電力等にそれを販売し、そこから各家庭に電気がきています。本宮で使われる電気もこの発電所からきており、熊野の恵みはこういう形でも私たちの生活の中にあるのだなぁと実感しました。
この「熊野川」も川の参詣道として世界遺産に登録されています。












風屋ダムからの風景
2005年7月7日(木)
七夕さま

お願いごとを短冊に書いて、笹につるして・・・。
私が通っていた小学校では、この時期「七夕集会」と称して、ミニ学習発表会が行なわれていました。
大きな竹に、飾りをして、学校の講堂で、合唱や楽器の演奏などを披露する場でした。
その後その笹は、昔は川に流していたのですが、上流にはゴミとなって流れつく為、河原等で燃やしていました。現在は燃やすことも禁止されていて、どうするのでしょう?燃えるゴミとして処分するのかな?しかたがないけど、なんだか風流じゃないなぁ・・・。
せめて、今夜星空が見られるといいのにね。

2005年7月9日(土)
熊野の写真家として活躍する楠本弘児さんの写真展

小さな写真展が発心門王子の近くで開催されており(熊野本宮観光協会主催)、大雨のなか、たまたま久しぶりに本宮に帰省していた友人と見に行きました。
楠本弘児さんの写真は、このあたりの観光パンフレットでもよく使用されており、みたことのある写真や、NHKの朝ドラ「ほんまもん」のサントラCDのジャケットに採用されたものなどが展示されていました。この朝ドラは、主人公が本宮の出身の設定だったので、町内でもロケが行なわれ、世界遺産登録の少し前から観光客の方が増え始めたのです。

楠本さんの写真は熊野の自然をとても美しくとらえており、地元の人でも、「ここはどこなんだろう?」という方も多いと、観光協会長の栗栖さんがおっしゃってました。そんな質問にも栗栖さんが丁寧に説明をしておられました。
古道沿いの集会所を利用しており、古くて小さなスペースにも関わらず名前を記帳されている方もたくさんいらっしゃって、私たちもゆったりと時間を過ごさせていただき、帰るころには雨もかなり小降りになっていました。

楠本弘児さんを紹介している川湯温泉の民宿 大村屋さんのHPはこちらへ(写真もあります)

2005年7月14日(木)
新聞記事より 熊野古道の「負の遺産」

産経新聞の記事に、こんな記事がありました。

世界遺産登録1周年を迎えた「紀伊山地の霊場と参詣道」では、登録手続きをめぐり地権者とのトラブルや観光客の増加などに伴う悪影響がでている。

本宮では観光客は前年の2倍で、約115万人が来訪。旧本宮町は3000人ほどの小さな町で、これほどの人が来て頂いたことに本当に驚き、「世界遺産」というブランドのすごさを感じました。
特に大阪方面からの日帰りツアーが多いのだと思いますが、一番人気の古道歩きのコースである伏拝地区から本宮大社までは古道沿いに民家があり、プライバシーの問題やゴミの問題などが「負の遺産」と表現されています。とても残念なことです。古道歩きには約束ごとがあります。どうか守って頂きたいと思います。

以前、本宮町フォーラムを開催した際に本宮語り部の会の方がこんな話をされていました。
「屋久島の語り部さんとお会いしたときに、世界遺産になったあとが大変ですよ。人が増えることで環境を破壊していくこともあります。そう言われました。」まさに、その通りとなりました。
そして、本宮から知床へまた、同じことをアドバイスしなければなりません・・・。

負の遺産を増やさない努力と協力が必要なのです。地元住民も、訪れる観光客も。

2005年7月17日(日)
熊野本宮音楽祭が開催されました。

本宮大社の旧社地で熊野本宮音楽祭が開催されました。
野外の為、当日は天候も心配されましたが小室等さん、尾崎亜美さんや伊勢正三さんらが特設ステージで音楽を奉納され、幻想的な雰囲気の中で懐かしい音楽を楽しみました。

小室さん達は音楽祭の前に発心門から本宮大社のコースを歩かれたそうです。
きっと熊野を感じながら歌ってくれたことでしょう。

2005年7月20日(水)
いよいよ夏休み!

なんて、喜んでいるのは子供達くらいでしょうか?今日は終業式でした。
梅雨も明けたようですし、これからが夏本番です。先日の3連休の土曜日は大阪方面から白浜あたりに向う車が、早速渋滞していました。
近くの川湯温泉では、川遊びしている家族が多くなってきました。海も山も楽しめる和歌山ですが、水辺の事故なども少なくありません。万が一という時、大きな病院は車で約1時間もかかります。
お越し下さいになる際には、十分ご注意下さいね。

2005年7月26日(火)
台風はめずらしくないのですが。

紀伊半島の南部は、台風などのニュースでもたびたび取り上げられる場所で、地元の人達も慣れているのですが、山間部なのでいつも土砂崩れなどが心配されます。今回の7号は少しコースがずれた為に、雨もひどい状態ではありませでしたが、怖いのは雨が降ったあとです。
去年は三重県で起き土砂崩れで、JRが不通になり名古屋方面からお越しになる観光客の方などに影響を与えました。今年も昨年同様くらいの台風が来るようです。災害にはちゃんと準備をしておきましょう!先日は関東でも地震がありましたし・・・。

2005年7月30日(土)
本宮にあの番組がやってきた!

本宮は一昔前の温泉ブームの頃、よくテレビや雑誌の取材が多くあったのですが、最近は世界遺産になったことから、またよく取り上げられるようになりました。だから?かどうかはわかりませんが、
商工会の会員さんのところに立ち寄ったとき、「今ね、鶴瓶さんがきてたの!!」と多少興奮気味で奥さんが教えてくれました。鶴瓶さん、田舎のロケ・・・「あ、家族に乾杯ですね!」
「つい、さっきまでおったんやけどねー、川湯に行くって行ってたわ」・・・ちょっと残念。
その後、銀行で会った人からも「うちにも寄ってくれてたのよー」どんな放送になるのかな?
たぶん町内の知ってる人がたくさん出てるでしょう。放送は9月です。