天保時代そのままの蔵
150年の歴史を秘めた、天保12年からの蔵。蔵が古ければ良い、というわけでもないのですが・・・この蔵の屋根の一部が傷んで、その部分の梁から全て改修したことがあります。そうしたところ、その下の桶だけがうまく発酵しなかったということがありました。そこで、残りの部分の修理をする時には、昔からの天井を残してその上の部分だけを新しくするようにしたところ、以前と全く変わらない発酵の仕方をしました。蔵の天井にはもちろん、壁や床に、おいしい醤油のために必要な酵母「蔵つき酵母」が住み着いている、ということで、この蔵の古さには意味があるのです。 |