素晴らしい自然に恵まれた湯浅湾の海の幸シラス


写真提供拒O福

 食卓に一回は上ったことのある食材シラス、みなさん普段何気なく食べられていると思いますが、シラスって何の子供?どんなにして獲るの?・・・etc。地元のものでも知らないことは数多くあります。このページではそのシラスの七不思議について解明していきたいと思います。(取材協力 : 前 福 )
◆第1の不思議 シラスって何の子供?
◆第2の不思議 シラスとチリメンの違いは?
◆第3の不思議 漂白剤や添加物を使ってるの?
◆第4の不思議 一番美味しい時期はいつ?
◆第5の不思議 シラスって健康食品?
◆第6の不思議 シラスってどんなにして造るの?
◆第7の不思議 シラスの一番美味しい食べ方は?
◆参   考 シラス漁ってどんなの?

◆第1の不思議◆ シラスって何の子供?


 シラスって何の子供かご存じですか?ナマズの孫?イヤあれはシラスという名前の魚?いやいやシラスとはウナギ、アユ、イワシの子供(稚魚)の総称です。有田で販売され、食されているのはイワシの稚魚です。
 大海原で卵からかえってたシラスは、透き通った体をしています。おもに2p程度の大きさまでがシラスと呼ばれ、やがて3p程度になると、親イワシの様に銀色がつきはじめ、カエリと呼ばれるようになります。カエリの語源は卵がかえるのと同じようにイワシの成魚となる前という意味があるそうです。カエリはやがて5p程度になりイワシと呼ばれるようになります。
 またイワシといっても何種類もありますが、有田では、カタクチイワシ、マイワシの稚魚が使われています。

上がシラス、中がカエリ 下がイワシ

獲れたてのシラス(体が透きとおっている)

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◆第2の不思議◆ シラス・チリメンの違いは?
 一口にシラスといってもいくつかの種類があり、その造り方(干している時間)、またその地方によって、呼び方が変わってきます。

 まず、獲れたての生のシラスを釜ゆでして、そのまま出荷したものを有田地方では、「シラス」と呼びます。
 「釜揚げシラス」「釜揚げ」と呼ぶ地方もあります。

シラス(釜揚げ)

 先程のゆで上がったシラスを天日で、2時間程度干し、少し乾かしたものを「太白ちりめん」「中干しシラス」といいます。
 関東では「シラス干し」と呼ばれています。

中干しシラス(太白チリメン)

 さらにシラスを半日程度、天日干しして良く乾かしたものを「上干ちりめん」と呼びます。通称「チリメン」と呼ばれているのはこれです。

上干チリメン(ちりめん)

 

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◆第3の不思議◆
 
色の違うシラスを見かけるけど、白いシラスは、漂白剤や添加物を使ってるの?


 ズバリ、全く使っていません。

 シラスは加工する前は透き通った透明な体をしています。これは、大きな魚から体を隠す為だそうです。ですから、岩場で獲れたシラスは黒っぽく、河口など砂地で獲れたシラスは白っぽいそうです。たまに、黒っぽいシラスを見かけることがございますが、これは、獲れた場所による違いで黒くなったり白くなったりするそうです。けして、漂白剤や添加物を加えているわけではございませんのでご安心下さい。

 従って日持ちいたしませんので冷凍保存するなど、保存方法に気を付けていただきたいのです。お買いあげいただいてから、すぐに食べるようにしていただければ一番おいしく召し上がっていただけます。

獲れたて、シラスの拡大写真

(透明の透き通った体で外敵から身を守っている)

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◆第4の不思議◆ 一番美味しい時期はいつ?


 ズバリ、湯浅のシラスはどんな時期でも美味しい!  

 シラスは一年を通して獲れるそうですが、春と秋の年二回おいしい時期があるそうです。中でも秋に獲れるシラスは適度に脂がのって最もおいしい時期だそうです。

 でも、何といっても重要なのは、獲れたシラスを釜ゆでするタイミングです。たとえどんなに良いシラスでも水揚げされてから、釜ゆでされるまで時間がかかっては鮮度が落ち味も落ちてしまいます。湯浅湾で獲れたシラスを水揚げして、漁港近くの工場ですぐに新鮮なまま釜ゆでした湯浅町のシラスはやはりどんな時期でも、おいしくいただけます。 

栖原漁港、漁船からの積み出し風景
この後、すぐにセリに出されます

シラス屋さんのセリ風景
鋭い目つきで、最良のシラスを選び抜く

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◆第5の不思議◆ シラスって健康食品?


 カルシウムタップリの健康食品です!  

 魚を丸ごと一匹食べるシラスはたくさんカルシウムが含まれています。また、コレステロールを下げるEPAがふんだんに含まれています。
 カルシウムは、現代人にとって必要な栄養素の一つだと言われています。骨を強くし、イライラを押さえる。そんなカルシウムをふんだんに含まれているシラスは、妊婦さん子供さんからお年寄りまで、女性の美容にシラスは最適な健康食です。

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◆第6の不思議◆ シラスって、どんなにして造るの?

(写真提供:田房商店)

@水洗い 

透明なシラスはゴミと粘膜を落とされます。
A釜ゆで ここが一番重要な作業です。単純ですが、そのときのシラスの大きさ、鮮度によって塩加減・ゆで加減が変わってきます。
詳しいことは企業秘密です。
Bさまし ゆで上がったシラスを常温まで急速に冷やします。
(釜揚げシラスはこの工程で出荷されます。)
C天日干し 冷まされたシラスは天日に干されます。この干す時間によって、太白ちりめん、上干チリメンに別れます。

@きれいに洗われた、ナマのシラス
これから、釜ゆでにかけられます

A釜ゆで風景
ここが一番重要な作業です。
季節、シラスの種類・大きさにより、
塩加減、茹で時間を変えます。これで、シラスの出来具合が大きく変わります。

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◆第7の不思議◆ シラスの一番美味しい食べ方は?

 シラスのおいしいレシピ、玉子とじ、お吸い物・・etcたくさんあります。主観的な意見となってしまいますが、シラスは、そのまま食すのが一番!紀州名物茶粥(おかいさん)と山盛りのシラスに醤油をかけてガサガサとかき込めばこれにまさる食べ方は他にございません。

 シラスはクセが少なくあっさりとした味です。獲れたてを新鮮なまま釜揚げしています。ですから素材の味を楽しむのにはシンプルに食べるのが何たって一番です。又、クセの少ない味ゆえに、毎日同じ食べ方をしてもアキがきません。
 少し干している太白チリメン、上干チリメンもせめて、大根おろしを付けて食べるにとどめて欲しいのが、偏屈のシラス評論家(自称)の意見です。


参 考:シラス漁ってどんなの?
バッチ網を引くシラス漁船 帰港するシラス漁船
2隻で網を引く 常にペアで漁をする

 大きな魚は目の粗い網で取ります。ではシラスはどんな網で取るでしょう?その通り目の細かい網で取ります。この網はバッチ網と呼ばれ、その形が男性下着のモモヒキ(有田では、バッチと呼ばれる)に似ていることから、バッチ網と名前が付きました。シラス漁は、このバッチ網を二隻の小型船で引っ張って行われ、新鮮なまま水揚げするための運搬船がもう一隻加わった三隻の船団を組んで行われます。
 この漁は、バッチ網の目が細かいためそれだけ水の抵抗も大きく、それを巻き取るウィンチも強力なものでなければなりません。そのため、引き上げの時に少し間違えばたちまちウィンチに巻き込まれて、大怪我、最悪の場合は命を落とすことが多くあります。このためシラス漁は特に危険な漁といわれています。 
こんな危険を冒して収穫される湯浅湾のシラスは特に値打ちがあるのです。


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