当町にとって農業は重要な産業である。 特に、温暖な気候に恵まれているので、古くからミカン栽培が盛ん である。これは、当町には全国に2つしかないお菓子の神社の内の1つ 「橘本神社」があり、神話にある「橘の木」すなわちミカンがお菓子の 原型であることや、紀州徳川家の保護政策の下で発展し現在に至っている。 農業粗生産額、耕作面積においても、果実が占める割合は前者で94%、 後者で96%であり、当町におけるミカン栽培がいかに重要かが伺える。 しかし、農家戸数、従業者についても減少傾向は続いており、平成7年 においては戸数で215軒減少(昭和60年と比較)、従業者数で3 6 5人減少 (同)している。 今後農業の振興対策として、基幹作物の更なる振興や地域農業集団の 育成等を図っていくことが考えられるが、商工会としては1.5次産業化 した特産品づくり、販路開拓等含めて振興の一助として推進したい。