主要産業は前述の通りであるが、その中で特に農業と製造業、海運業
	が基幹産業である。

	 かつて、町内で主力企業であったコスモ石油(旧丸善石油)が全盛の頃
	から、「ミカンと石油と文化財の町」と言われている。

	 その言葉からもわかるように、農業においてはミカン栽培が中心である。
	製造業においては、丸善下津製油所が操業を停止してから、町の中核とな
	る企業が長年なかったが、近年になり中堅橋梁メーカーである「高田機工」
	が進出してきたことと、地場産業である海運業を中心に発展してきた。

 	 また、当町に隣接する海南市の沖合に人工島の「和歌山マリーナシテ
	ィ」が造成される際、その埋め立てに当町から大量の土砂が搬出されたが、
	その土砂取り場(約5万坪)が現在も遊休地のままになっており、跡地利用
	が重要課題のまま残されている。

	 商業においては、当町には下津地区・加茂郷地区にそれぞれ主要な商店
	街があるほか、塩津、加茂、大崎にも商店が点在している。

	 商店街では、主に日用品中心の商店構成になっており、地元の購買客を
	集めているが、昨今では日用品でさえ、隣接する海南市、有田市等への購
	買流出が顕著になっている。商店街にも例外なく高齢化の波は押し寄せて
	きており、後継者難は深刻な問題となっている。

	 商業におけるもう一つの問題は、町内にある大規模店舗と既存の零細な
	商店との共存である。地元の住民の多くが、日用品も大規模店舗で購入す
	るケースが増えているようで、商店街の活力が低下している。

	 そのほか観光開発に関しては、県内の国宝建造物7件の内、4件の国宝建
	造物が当町内に存在し、歴史の町として発展が期待されているところであ
	るが、残念ながらその資源を活かし切れていない。また、平成8年3月末に
	オープンした「釣り公園シモツピァーランド」は、他府県や他市町村か
	らも人を集めていて、さらなる拡大・発展が期待されるところである。

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