本宮町商工会フォーラムが開催されました。
日 時: 平成17年4月13日 (水) 午後3:00より 本宮町山村開発センターにて
第1部 フォーラム 午後3時〜午後5時30分
第2部 懇談会 午後6時〜午後8時
テーマ: 「地域の再発見と参加型ビジネスの創出に向けて」」
開催にあたって 本宮町商工会 会長 泉 庄治
私達の地域が『紀伊山地の霊場と参詣道』として世界遺産登録され来訪者は増加していますが、
将来は楽観できない状況にあると思われます。世界遺産登録を契機に本宮町発展(まちおこし)
への展望と新たな地域ベンチャービジネス創出の可能性を議論する場とて、今回このファーラム
を開催することとなりました。地域資源としての山林業、中山間地農業と新しい観光(エコツーリズム等)
のありかたを構想しながら、参加型ビジネスの可能性(雇用創出・地域産品の開発等)を
見つけ出すことを目的として、ディスカッションしていきたいと考えています。
第一部 フォーラム
フォーラムはパネラー3名からの問題提起等に対し、
住民代表として本宮町より13名との対話の形ですすめられました。
代表者は、商工会青年部、森林組合、語り部、観光協会、旅館業、
Uターン者等、できるだけ多種業の方たちにお願いいたしました。
今、自分が本宮に居る理由、
世界遺産に登録された後、本宮はどのような
町にしていかなければならないのか?
Uターン者の苦労など、活発な意見交換が
行なわれました。
パネラー、コーディネーターの方をご紹介します。
パネラー
ふじた かずよし
藤田 和芳氏 大地を守る会会長 ふるさと回帰支援センター理事
【ディスカッションテーマ】
●「食」と「農」と「健康」= 地方から新しいライフスタイルの提案
● 地域産づくりとマーケティング
● 地域振興と帰農ネットワーク
【プロフィール】
「食」と「農」と「健康」を考え、消費者と生産者を結ぶ「大地を守る会」を設立し、
日本最大級の組織に育て上げ、有機農業の普及や「農」の保護に飛び回っている。
運動とビジネスを結びつける稀代のプロデューサーである。現在は、有機農業の普及だけでなく
100万人のキャンドルナイトなどの環境運動、ふるさと回帰運動など活動は多岐に及んでいる。
しぶさわ じゅいち
渋澤 寿一氏 樹木・環境ネットワーク協会 専務理事 国学院大学講師(農学博士)
【ディスカッションテーマ】
●林業の再生、里山の保全と地域おこし
●グリーンツーリズムと山林地の多様な役割
●伝統文化の中の環境保全
●森の担い手の育成
【プロフィール】
森林保護等の活動を行う全国の団体をネットワーク化し、「グリーンセイバー」(緑を守る人)
を育て生態系の正しい知識を普及することを目指す「樹木・環境ネットワーク協会」を設立。
同協会は「グリーンセイバー」の研修、検定、認定を行う他、100人の高校生が「森の名手・名人」
をたずねて聞き書きし、発信する「森の聞き書き甲子園」などの事業など、
森林文化の保全の教育、啓発を行っている。
まるやま のりゆき
丸山 紀之氏 グリーンデザイン研究所 農村環境コンサルタント
【ディスカッションテーマ】
●文化的景観とエコミュージアム構想
●文化的景観の維持管理と住民の参加
●住民参加型の地域づくり
【プロフィール】
農村地域振興コンサルタントとして各地の農村環境整備事業を手がける。
農林水産省が作成した農山村の「景観ガイドライン」作成を主導し、
各地で住民主体の文化的景観保全活動の普及に努めている。
(同事業は本宮町伏拝地区でも導入され現在事業が進行中である。)
一方、文化的景観を資源とした(ヨーロッパ型)エコミュージアム構想、
エコツーリズムの普及にも努めている。
コーディネーター
つのだ えいいち
角田英一氏 財団法人 アジア21世紀奨学財団常務理事 事務局長
アジアの留学生たちを本宮にホームスティをきっかけに来ることになり、
その受け皿になっていた伏拝地区の人々とは、長年のつきあいとなる。
丸山氏はこの奨学財団のOBで、藤田氏、渋澤氏とはご友人の関係から、
今回のメンバーを揃えていただいた。
本宮の住民以上に本宮を知っているうちの一人かも?
と事務局は思っております。
宮渡神事(みやわたりしんじ)を見学
フォーラム終了後、本宮祭の神事のひとつである「宮渡神事」を見学しました。
会場(山村開発センター)の前にある本宮大社より、
稚児行列が大斎原(旧社地)まで歩き、そこで八撥(ヤサバキ)神事を行います。
第2部 懇親会
ざっくばらんに話しをしようということで、懇談会の形をとりました。
町内の方でも、初めて話をする方おられたり、Uターンで本宮に来た方同士での
繋がりができたのではないかと思います。