熊野本宮
大瀬の太鼓踊り




田辺市本宮町の大瀬地区(地図はこちら)に伝わる「大瀬の太鼓踊り」は平氏にまつわる大瀬地区に伝わる踊りです。
大瀬在住の前久保國一さんが執筆された「熊野・本宮町大瀬 古里の記」からその由来をご紹介します。



この地に住んだ平家の落武者が愛馬の霊を弔う為に「馬頭観音」を祀り、大瀬の守護神とした。
その後、この観音様で平家一門の冥福を祈り、盆には太鼓踊りを奉納したといわれている。

かつては、旧暦8月14日より踊り始め、15、16と続き、17日は観音様の前夜祭に当たるため、夕刻からお堂で
お勤めを行なった。般若心経を唱え、酒や果物をお供えし、このお勤めが終わってから太鼓踊りが始まった。
その日は夜明けまで踊った。

昔は踊りも温度も200曲ほどあったというが、明治時代に太鼓の名手・長兵衛が整理した40曲程が、
今に伝えられている。

昭和40年に県指定無形文化財の指定を受け、昭和53年には国指定の選択文化財の選択を受け国選となった。
しかし、音頭取りや踊り子が死去するとそのままあの世に持ちさられていまうことになる。
高齢化・過疎化が進む中で保存会ができ、地元四村川小学校では、平成7年頃から授業の一環としてこの太鼓踊りを取り入れ、
運動会や地域のイベント等で披露している。もちろん、地元の人たちも混じって踊る。

四村川小学校も平成18年度には統合、新「本宮小学校」となり、太鼓踊りの継承が危ぶまれていたが、
「熊野本宮伝統芸能保存子ども教室・本宮伝統芸能教室」が発足し、その活動が続いている。

大瀬の太鼓踊り(熊野大辞典 2005年インフォメーションより)


三体月の伝説の「馬頭観音」はこんなところです。(熊野本宮観光協会へ)


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