熊野本宮

平成18年4月16日 渡御祭

熊野本宮大社例大祭 



雨の為に4月15日の予定が16日に順延された、熊野本宮大社例大祭のメインとも言える渡御祭。
このお祭は伊弉冉大神の和御霊(にぎみたま)を神輿に移し、湯登神事で素戔鳴命の
御霊が遷った稚児が先導をして、元の社地(大斎原)に帰るというものです。

この和御霊(にぎみたま)は柔らかく人々を受け入れ、平和・静穏などを示すものとされていますが、
もう一つ、荒御霊(あらみたま)というものもあり、これは旧社近くの産田社にお鎮まりになっています。
和御霊に対して、荒御霊は新たな命を生み育て、女性特有の肉体的・精神的なものを示すとされています。

さぁ、大社を出発です。 ちょっと重たそう・・・かな?がんばれ!
本宮大社の階段は158段。まずは真名井社へ。 地元の生徒さんたちも。
本宮大社の階段をおり、国道へ出ます赤と白の袴姿がとてもかわいいです。 神輿とあげ花がやってきました。あげ花を担いでいるのは、商工会の青年部長さん。
鳥居をくぐると国道沿いに歩きます。 色とりどりのあげ花は大社に献花されたものです。

 午後1時過ぎ、本宮大社から行列が出発しました。
 神職、氏子総代会、天狗(猿田彦)、修験者、御神輿、稚児、雅楽奏者、舞の中学生、太鼓、子供神輿等々の
 長い行列が続きます。
 神様の年に一回の里帰りをお祝いし、それを受けるとその年一年家内安全・無病息災であるという
 言い伝えのあるあげ花。挑花、渡し花ともいいます。
 鳥居の前ではたくさんの方が行列を待っています。ここから、まず湯峰方面に向かう途中にある真名井社に。
 ここでも神事を行い、旧社である大斎原へ向かいます。大斎原へは、御幸道ではなく音無川を渡っていきます。 

音無川を渡って、旧社へ音無川 子供神輿かわいい早乙女たち
音無川を渡って大斎原へ。小さな川ですが、とてもきれいです。 子供神輿や御田植神事の子供たち。

 大斎原に到着すると神事が始まります。
 九鬼宮司の祝詞奉上に続き、男の子の大和舞、女の子の巫女舞、御田植神事の「田植舞」、
 稚児による「八發神事」(やさばきしんじ)が行われ、最後に熊野修験道「山伏」による採灯大護摩供が行われます。

これから神事がはじまります。 大和舞
 行列がすべて大斎原に到着すると神事が始まります。  大和舞の男の子たちは少し恥ずかしそう・・・
「有馬の崖(ありまのいわや)の歌」と「花の岩屋(いわや)の歌」にあわせて舞いを奉納します。
伊弉冉を祀っている
花の窟神社(はなのいわやじんじゃ:三重県熊野市)と本宮大社が深い関係であることを感じさせます。
巫女の舞 御田植神事
巫女舞の女の子たち 御田植神事のかわいい早乙女たち
やる気まんまんの男の子榊を置いていきます。 なかなかうま回れません・・・・。
男の子はクワと天秤のなかに苗、女の子達は榊をもっています。 八發神事(やさばきしんじ)は稚児が3回まわりますが・・・。
疲れて寝ている子もいたして、お父さんが回しています。
大斎原は森のなか広場のようです。
山伏の護摩たき みんな大声出しながら餅を追いかけます。あげ花とお社
山伏問答の後、修験者が四方に弓を放ちます。これを拾うと御利益があると言われています。  みんな餅ほりが大好き!奇声?を上げながら餅を拾います。赤色の餅を拾うと、御利益のあるあげ花と交換してくれます。

                     

奉納のバルーンが揚がる大鳥居 大斎原での神事を終えると、
行列は御幸道を通り本宮大社に戻ります。
そして還御祭を行いすべてが終了します。

春の例大祭は毎年4月13日〜15日にかけて執り行われますが、昭和22年頃までは4月8日の宮籠(みやごもり)の祭からとされていたそうです。
この日はお釈迦様の誕生日で、仏教だと花祭りの日。

お祭りは日本書記にある 「花咲く春の頃、花をもって笛・太鼓・鼓をならして賑やかに花の窟(はなのいわや)に伊弉冉大神をお祀りした」この形式のままに執り行われているそうです。 
大鳥居をくぐり両側に田んぼを見ながら通る、御幸道から本宮大社に戻ります。 本宮町商工会青年部主催講演会
「熊野信仰について」 熊野本宮大社 九鬼宮司のお話より

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